東京の予備校の倒産について
新年早々、東京の予備校が突然倒産したニュースがありました。
大学入学共通テストまで約2週間の時期に突然の倒産で、受験生が困惑しているようです。
資金繰りが悪化していたとのことで、破産はやむを得ないのかもしれませんが、受験というシーズンが決まったものを扱っている業者としては、この時期に破産に至ることは受験生に対してとても気の毒に思います。
せめて3月まで、受験が終わるまで営業を継続できなかったのかと思いますが、ニュースによると昨年の11月頃から従業員への給料の不払いが発生していたようです。
従業員も生活がありますし、ビルの家賃も予備校だからあと3か月無料でとはならないでしょうし、難しいところです。
ただ、新たに入ってくる生徒数は毎年4月の時期に分かるでしょうから、その時に先を見通せなかったのかと思います。
もっとも、我々は外部から見ているので好きなように言えますが、内部ではなんとか存続させようと必死だったのかもしれません。
以前にも、着物のレンタル会社が成人式直前の時期に破産したことがニュースになりました。
こういった季節ものの事業は、倒産の時期を誤ると顧客に大きな迷惑をかけてしまいます。
当事者はできる限りのことをやった上でのことかもしれませんし、外部からとやかく言うのもあれですが、事業の引き際を判断するのは難しいですね。